竜神の高僧
★2012年10月31日の記事を再掲

今回の一行はどこかの町に寄るなどすることなく、ずーーっと移動し続けている。「ザ・旅」という感じ。それが影響しているのかどうなのか、似たような描写が続くので割と単調に思えてしょうがなかった。後半以降は結構ダレるね…。

ま、それはそれとして、ガリオンが心の声との対話により“宿命”というものを漠然ながらも理解し出してからというもの、彼自身かなりキャラとして万能な感じになってきたものです。

魔法以外の異能の力なんかも発揮し始めたこともあり、ご都合主義的に思える場面が増えてきちゃったんだけど、まあそこはファンタジーなので良しとしておこう。

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それから、この物語この冒険の大まかな目的もようやく言及され、神アルダーとも対面。読者に対してはプロローグ等で知らせていた情報を、ここにきて主人公・ガリオンと多少共有できたという感じなのかな。ガリオンに「いいかげん自分の運命を受け入れろよ」というお達しなのかもしれない。


あと、今回は今までにないタイプのキャラが仲間に合流。ものすごく信心深く、自己否定を繰り返すネガティブ思考な人物。どちらかと言えば狂信者的なので、相当異質な感じがしてしょうがない。

この物語の世界にいる全ての人種は、それぞれの神を持っているという設定になってはいるんだけど、それが宗教にまで結びついているという描写がそれほど多くなかったこともあり、今回はかなり違和感を覚えてしまった。でも神が実際にいるわけだから、たくさん宗教団体があってもおかしくはないんだけどね。

よくよく考えてみれば、敵として現れるグロリム達なんかも神トラクを崇める僧侶なんだよな、確か。そういう意味でも、この物語は宗教と切っても切り離せない感じなのかもしれない。それだったら、もうちょっと思想的なものも描かれていたら面白いのになぁ。


ま、そんなこんなで、敵のホームグラウンドにて追跡していた人物とも決着がつき、当初の目的がある程度達成。にも関わらず、この巻を除いて後2巻も残っているとか、この先どういう展開になるのやら気になるところです。




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