西方の大君主
★2012年11月23日の記事を再掲

前シリーズから1年半後、ベルガラス達が故郷であるアルダー谷に帰るところから物語は始まる。

新たな物語の始まりということで、多少ゆったりした感じなのかな? 大局的に見ても血生臭さはまだ少ない感じかもしれない。ポルガラ、ダーニクの結婚生活も少し描かれていて少しほのぼの。エランドも喋れるようになっていてちょっと感動してしまった。

主人公・ガリオンも政治的采配がすごく簡潔になってきた感じで、非常に分かりやすく、ずいぶんと君主として成長したものだわ。セ・ネドラとの結婚生活は破談しかけたようだけど、子供も生まれたことで良い雰囲気に。


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しかし、そんな矢先にガリオン達の子供が誘拐され、なおかつ新たな「闇の子」の存在が示唆され、彼らは再度冒険の旅へ駆り出されるという展開になってしまう。諸国各地でも政治的・軍事的・宗教的な問題も頻発しているようだし、この物語の世界ってほんと平和だとは言いがたいね


正直、物語の根幹である“予言”というものが無かったとしても、この各国の情勢を見るからに争いが繰り返されそうな雰囲気をずーーっと持っている世界な気がしてならないのが悲しいところではある。まあ人種による偏見が無くならない限り無理だよな…。実際問題、僕らの世界でもそうなんだけども。


てなわけで、前シリーズ同様に“石”をめぐる冒険という感じになってまいりました。そんな宿命を背負ったガリオンが以下のようなことを言っている。

(宿命に)さからう理由なんてないんだ。産まれてからずっと理解できないことばかりしてきたんだから。


この言葉は心に染み入るね。血統によって運命に逆らえない、呪縛されしまっている感じだもんなぁ。改めて気の毒な感じがしてしまう。



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