異形の道化師―マロリオン物語
★2012年12月6日の記事を再掲

前回マロリー軍に捕まってしまったところで終わり、今回はその親玉であるマロリー皇帝ザカーズとの対面から物語は始まる。

まあ、思いっきり敵地へとやってきたわけだけど、そこに住んでいる国民なども悲壮感に溢れているし、なにより残酷な描写が割と多かった印象ではあるね。各地で悪魔崇拝が蔓延していたりもするなど、前シリーズより宗教的な色合いも強いのかもしれない。

で、その悪魔なんだけど、何やらその上位的存在である“魔神”なんかも登場してきたりで、結構ファンタジーしてまいりました

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その魔神も“珠”をめぐる争いにどうやら参戦するらしく、まさかこの魔神がラスボス的な存在になってくるのだろうか? その辺がちょっと気になる。

でも、ガリオンの宿命の相手である「闇の子」は別にいるわけだから、魔神がラスボスってことにはならないのかもなぁ。前シリーズでのゼターみたいな噛ませ犬的な役割になるのかもしれない。一応、異世界においては神だというのに、悲しいポジションだね。なんて、同情するのもあれだけど。


それにしても、エリオンドの存在感がものすごく薄くなっているのにふと気付いてしまった。物語の序盤では色々と異能の力を発揮してそれなりに活躍していたというのに、中盤になってくると居ても居なくてもどっちでもよくなってきているのが逆に気になってくる。

たぶんダーニクよりも能力的には上のような気がするんだけど(潜在的に)、なぜこんなにも扱いが悪いのだろうか? ちょっと解せないね。あまりにも良い子ちゃんにキャラ造詣し過ぎて、著者自身が手に余っちゃったのかなぁ? なんだかそんな気がしてならない。でも、クライマックスあたりで再び活躍することを期待しよう。


関係ないけど、リセルが子供の頃からシルクのことを好きだったというのは驚いた。単に冗談でちょっかいを出しているのだとばかり思っていたけれど、それが本気だったとはね。まあシルクもドラスニアでは一番優秀な密偵なのだろうし、それに憧れを持つというのも理解できるところです。




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