★2012年12月19日の記事を再掲

宿命の子ら―マロリオン物語〈5〉 (ハヤカワ文庫FT)やっとこさ『マロリオン物語』も最終巻。とりあえず年内に読み終えることが出来てよかった。1冊1冊がそれなりに厚いので一瞬ひるむんだけど、物語に引き込まれちゃうから意外とサクサク読める作品だと思う。

しかししかし、これまでの巻ではほとんどダレることなく読み進めることができたというのに、最終巻までやってきて初めて中盤あたり結構ダレちゃったなぁ…。馬上槍試合と、それに関連したドラゴン退治のくだり。ここへきて一気にスピードが落ちたように感じるね。

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最終決着まですぐそこじゃん、というところまで来ていたのに横道に逸れてしまった。劇中において「時間がない、時間がない」と言っておいてこれだもん。読み手としてはスピードに乗ったまま突っ切って行ってほしかったものです。

ま、それでも終盤のガリオン&ポルガラとザンドラマスとの対峙はなかなか緊張感があって良かった。「まさかほんとに息子を○○するのか!?」というヒヤヒヤする展開。ガリオンの気持ちに否が応でも感情移入しちゃうので、手に汗握るという感じではある。


それから最終決着(選択)が行われたわけだけど、これがまあ心理戦の様相を呈していて今までには無い感じで結構引き込まれた。いかに相手を動揺させるか、世界の命運がそれによって掛かっていると言っても過言ではない。

こういった究極の場において自分自身が動揺してしまわないでいられるのは、仲間というものが大きく左右するのだと、そういったことを考えさせられるシーンでもあったように思う。精神を落ち着かせてくれるのは、やはり気心知れた仲間だけ。最後は仲間との繋がりが強い方が勝ちなのだと、つくづく思い知らされるね。

そうなってくると、やはり敵側ははじめから不利だったのか? 敵だって仲間同士で絆を深めたっていいじゃない、と考えてしまうところなんだけど、ここはファンタジーの世界なので勧善懲悪でいくべきなのでしょう、うん。そういうことにしておく。


ということで読み終えたわけだけど、前シリーズの『ベルガリアード物語』にあったような世界各国交えての戦争というものが無かった分、本作品は冒険してる感が強かったように思うので、個人的には『マロリオン物語』の方が好きかもしれない。でも、両方の作品をひっくるめて考える方が正解なような気がするね。

しかし、まだこれだけで終わりではなく、ベルガラスとポルガラの回想録的なものもあるらしいので、これらはちょっと時間を空けてまた読んでみたいと思う。







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