★2013年3月25日の記事を再掲
異星人との闘いは終わりを迎え、ガンツチームは「真理の部屋」と呼ばれる謎の空間に辿り着いたところから本書は始まる。
ついに、いわゆる「ガンツ」についての真相が色々明らかになったわけなんだけど、なんというか、そこまで衝撃は無かったというのが素直な感想。あれだけ何年にも渡って伏せられてきた最大の謎がこんなことだったのかと、ここまで引っ張ってきた意味もあまり見出せない、ちょっと残念な感じがしてならないね。
一応、ガンツ玉がドイツで作られたという過去の噂情報は本当だったらしく、そこの部分のつじつまの合わせ方もご都合的に見えてしょうがなかった(ここまで来たらもうしょうがないと思える部分も無きにしも非ず)
その後に、「真理の部屋」星人とガンツチームの人間が言葉のやりとりをするんだけど、そこもちょっとくだらな過ぎたとしか言いようがない。「人類はチリと同じ」「いや、そんなことはない」、そのようなことをお互いに繰り返していただけだし、「もうどうでも良いよ!」と心の中で叫ぶほか無かったわけで。
「人間の命は価値があるンだ!!」なんて言いながらクロノの片割れもあっさりと撃沈。レイカが死んだことでこちらのクロノも用済みになったということなんだろうか? なんかもうよく分かりません。
▼GANTZ 369話 真理の部屋の星人に浮き出た顔のモデル(まとめ)
もう溜め息しか出ないけれど、一応参考として上記の記事を紹介しておきます。
★2013年8月21日の記事を再掲

この巻は会話らしい会話が少ない感じで、ほとんどバトルをしていた印象。もう最後なんだという余韻をかみ締めながらという余裕もなく、一気に駆け抜けてしまった、そんな最終巻だったような気がする。
敵に名指しで決闘を申し込まれて、クロノ一人に地球の命運が掛かってしまうわけだけど、そんな緊張感が出てくるはずの展開にも関わらず、外野にテレビクルーがいて“実況”をしているというのもなんか萎えますな。
その映像が世界中で観られていて、闘いをまるで他人事のごとく感想を漏らしている人達もおり、その辺もちょっと読んでて冷めてしまうきらいがある。これが人間臭さと言えばそうなのかもしれないけれど。
くわえて本巻は最終巻、ほんとにラストであるとあらかじめ分かってて読んでいるので、敵に絶対負けるわけがない、そこは間違いないと分かってて読むことになるから、どうしたって読み手もそれほどアツくなれないんだよね。
なんだか色々と勿体無い気がしてならないや。ここで人類が滅びる、地球が無くなる、タエちゃんのもとへは帰れないという展開になっていたら、またこの漫画の評価もずいぶんと変わったことだろうに。
どんでん返しプリーズ。
▼不思議と衝撃度は薄い「GANTZ(ガンツ)34、35巻」(奥浩哉)