リリイ・シュシュのすべて
★2013年6月25日の記事を再掲

先々週くらいにテレビで放映されたものを録画していたので観てみた。

以前、原作の小説は読んだことがあるんだけど、映画を観たのは初めて。まあ原作を読んでも内容的にそこまで映像として観たいとは思っていなかったわけだけども。

しかし、一部熱狂的なファンのいる作品ということで気にはなっていた。でも、やはりというか何というか胸糞の悪い気分になってしまう作品だったわけで。


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たしか小説版ではネット掲示板というものに重きを置き、ミステリ要素も有りで描かれていたと思うんだけど、映画版においてはもう完全に“いじめ”に焦点が当り過ぎているきらいがあるよね。

これを中学生のリアルとして取ってしまっていいのか!? なんて一瞬思ったものの、最近で言うところの「大津のいじめ問題」を知った後では有り得るのかもなと感じざるを得なくて、何とも言えない気持ちでいっぱいになってしまうものだ。


おまけに救いのない話だしね。最終的に解決はするものの、一番最悪な形で収束してしまうというやり切れなさ。

正直な話、自分達大人だったら彼らに何をしてあげられるんだ? と思えてならない。他人に救いを求めるんじゃなく、“音楽”に救いを求めていた彼らに対して。


リアルではなく虚構にすがりついた子供に対して、大人は何をしてあげればいいのだろう。子供は自分の世界観が全てだ。学校という狭い世界しか知らない彼らは、いじめによりリアルを失った。そうなってしまうともう虚構しか残っていない。

選択肢の少なさからくる閉塞感。自分で自分の可能性を狭めてしまっている残酷。かたや、大人が子供にリアルを教えて未来や希望を潰してしまっている現実。しかし、大人は子供に夢を持てとしきりに発する矛盾。


されど、このパラドックスを抱えた世界こそが現実なんだよな、悲しいことに。もうどうしたら良いんでしょうね。薄っぺらいことしか言えないよ…。こういう気持ちになるのが分かっていたから、正直あまり観たくない映画だった

関係ないけど、杉本哲太があまりにもチョイ役過ぎてびっくり。大沢たかおもよく分からない役だったね。


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