ファウスト 第一部
★2013年10月3日の記事を再掲

あまりにも有名な作品ではあるんだけど、今回初めて読んでみた。これまで別に敬遠していたわけではないものの、“戯曲”ということでちょっと手が出し難かったというのが本音かも。しかし、一旦手にしてみるとそれなりに読みやすくて面白かった(第一部に関しては)

知的でネガティブ論者という感じのファウスト。何気ない語りが詩的であり思想的であり、なかなか深いことを言っていたりして読みいってしまう(ま、ゲーテ作だしね)

翻ってメフィストフェレスは知的な道化という感じ。彼のような悪魔以外にも精霊や魔女や天使なんかも出てくるなど、普通にファンタジーしていて結構興味深かった。

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正直な話、てっきりこの物語ってロバート・ジョンソンの『クロスロード伝説』みたいな感じで、「悪魔と契約して人類の英知を手に入れる」的なことだと思っていたんだけど、まさか色恋沙汰がメインとなるとは驚いたなぁ。

まあ、もともと舞台用の物語だから要するに娯楽作品なんだろうね、貴族様のための。物語自体は庶民の話だから、悲劇として終わらせた方が貴族様に受けが良かったのかもしれない。


で、問題なのは第二部ですよ。なんかもう第一部とはずいぶんと趣が変わりすぎちゃって完全にお手上げ状態。余裕で挫折しました…。

とにかくどんどん新しい展開になっていくので、一度置いて行かれてしまうと全く付いていけなくなってしまう。色んな世界観を見せてくれるのは良いんだけど、まとまりが有るんだか無いんだか混乱してしまって大変だった。


解説の方が以下のようなことを書いている。

「ファウスト」の第二部の世界に入っていく前には、まず一度、仮に死んでしまった方がいい。そうしないとうまく入っていけない。


一瞬眼を疑いました。「死んでしまった方がいい」って、ものすごい表現だなぁ。まあ、そのくらい完全に切り替えないことには、理解する以前に物語に入っていけないということか、なるほど。

この第二部をゲーテが書いている時のあらまし等をエッカーマン『ゲーテとの対話』で読んだことがあるけれど、80歳を超えたおじいちゃんがまさかこんなに入り組んだ話を書いていたとは衝撃です。










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