★2014年3月8日の記事を再掲

発光地帯 (中公文庫)川上未映子のエッセイが好きで、これまで文庫されたものは全部読んできたわけだけど、本書はその中でも一番“日記”的な感じで内容が薄めかもしれない。

ひとつひとつの話が割と短かったりするし、段々と読んでいて空虚な気分にもなってくるものの、これこそが彼女にとってのケレン味のない文章なのかもと感じ入りつつ読み進めてみた。

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なんかあれだなぁ、やっぱり昔のような非常に泥臭くて、この上なく散文的なところが好きだったのに、割と詩的に変化してきた文章というものもチラホラと見受けられて何とも言えません。

まあ、元々小説よりも前から詩は書いていたのだろうから、変化したわけでもなくあえて出してきたということなのでしょう。それはそれで悪くはないんだけど、日記にそれを混ぜられると途端にファンタジー的に読めてしまうので、一気に読み辛くなってしまうものだ。

そもそも川上さんの文体自体が読み辛い部類だと思うので、だから余計に読解するためにはファンによる愛が必要なのかもしれない(大袈裟だけど)


それにしても、大抵気分が鬱々としているケースが多いように見受けられるね、気のせい? 「いつでも元気ハツラツ、やる気がみなぎっている」という感じよりかは共感出来る部分が多くて良いけれど。

食生活的に見たら男の一人暮らしのような生活をされていたようだし、何の色気もなく割と豪快であるという部分が上記とは反していて、なかなか興味深いとしか言いようがないです。

現在は再婚されてお子さんも生まれたのだろうから、ずいぶんと生活も一変したのだろうなぁ。そういった話もそのうち読んでみたいものだ。





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