ユダヤ・キリスト・イスラム集中講座
★2014年4月16日の記事を再掲

ユダヤ・キリスト・イスラム、その3つの宗教はそれぞれ同じ“天地創造の神”を崇めているというのに、なぜ対立してしまうのか? その永遠の課題とも言える3者の構造が本書では分かりやすく語られている。

僕ら日本人は多神教の世界に生きているので、なかなかこの一神教における宗教(思想)的な違いから戦争にまで発展してしまう思考的変遷のようなものに「なぜ!?」と思ってしまうところなんだけど、意外と単純な理由からいがみ合いが起きているみたいですな。

どうやら、たった一つの神様を信じているから、“お互いに色んな考え方で住み分けが出来ず”どちらかが嘘を言っている、どちらかが騙されているということになってしまうらしい。

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要するに、宗教に熱心になればなるほど視野が狭くなり、頭でっかちになってしまっているということなのでしょう。言い回しは柔に聴こえるけれど、そこから差別に至るわけなので「そうなっちゃうのは当たり前じゃん」なんていう風に捨て置けないところが何とも言えません。

基本、どこの宗教も「私たちは他の宗教と共存することが出来るよ、でもそれが今叶わないのは向こう側に問題があるんだ」なんてことを言ってたりするわけだけど、それこそ自分たちの宗教に対して盲目になっている表れな気がしてならない。


本書では、それぞれの宗教の識者によるインタビューも載っていて、なかなか興味深かったように思う。9.11以降、特にイスラム教は過激であると見られがちではあるけれど、本書に登場するイスラムのラビが一番寛容的で平和主義者という感じだったのには驚かされた

やっぱり、一人ひとりを見ていけば当然良い人も多いのは当たり前のことで、改めてメディアによる影響の恐ろしさを感じざるを得なかったかもしれない。


そのイスラムのラビは、この3宗教のいがみ合いを“宗教対立ではなく政治的対立”だと言っていて、それもさもありなんという感じなんじゃなかろうか。時の権力者の欲望というものが戦争の引き金になることが多いわけだし、利益になるかならないかというところだよね、なんだかんだで。

ある意味で、宗教を隠れ蓑にした工作とも取れなくもないわけか、いやはや。




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