★2014年5月16日の記事を再掲

悪人 スタンダード・エディション [DVD]先週、BS-TBSにて放送されたものを録画していたので観てみた。

吉田修一の原作は数年前に読んだことがあって、正直大して面白くは感じなかったんだけど、この映画版に関してはなかなか良かったように思う。

やっぱり活字で読んだ時よりも、映像としてダイレクトに頭に直撃してくるので、なんだかこの2人の主人公に感情移入してしまって大変です。

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悪人(上) (朝日文庫)とにかく観ていて辛い気持ちになってくる。

妻夫木聡の感じている、育った環境からくる閉塞感と孤独感。そして、深津絵里の抱えている心の深い闇(バックボーン不明) ただ、それを他人には決して見せないように生きている姿が、作品を観ている側にもこれでもかと伝わってきて、観ていてほんとしんどかったなぁ。

なんかもう、2人の孤独がこちらにも伝染してきちゃうので、僕自身も生きているのか死んでいるのか分からない気持ちになってくるものだ


2人は一時ではあるけれど心の拠り所を見付けることが出来たものの、それが長続きするわけがないということは分かりきっていたことなので、一瞬でも幸せを知ってしまっただけに余計辛い関係性になったものだよね。

それと同時に、劇中における妻夫木聡の“ダサさ”加減、深津絵里の“地味さ”加減が、そこに妙なリアルさというものを表していたことだし、「あぁ、ここに飾り気のない、憂いの権化が佇んでいるわ……」と、そんな感想を持たざるを得なかった。


しかし、出会い系サイトというワードから、孤独感・閉塞感・心の闇、そして現代人っぽい悩みという風に、容易に想起出来てしまうその設定はやっぱり陳腐に感じてしまう。この辺が原作の小説を読んで面白く感じなかった要因なのかもしれない。

それにしても、満島ひかりと言えば今や完全に主役格だというのに、この時はまだ殺されちゃう役柄をしていたというところがちょっと感慨深いですな。








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