おやすみプンプン 12
★2014年5月30日の記事を再掲

『美味しんぼ』の描写問題が世間を賑わしていた時、掲載されている雑誌『ビッグコミック・スピリッツ』の表紙がテレビでやたらと映されていたんだけど、そこに“浅野いにお・新連載”の文言を発見。

「そっかー、そういえばプンプンって完結したんだったね」と今更ながらに気付いて、続きを読まねばなるまいと思いAmazonでポチりました。

約1年ぶりに本作を読むので改めて最初から読み直したわけだけど、なんと重たい物語なんだと思わざるを得ないね、ほんとに。読むタイミングを間違えたら自分自身もその闇に飲み込まれちゃいそうな気がして、怖い気がしてしまう。

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最初は、「何もかもが上手くいかない人間達が、世の中の偽善(正しいとされる事象)に対峙していく物語」だという体で読んでいたものの、そんな単純な構造でもなかったみたいだし、結局「優しさや真面目さだけじゃなく、多少のずるさやいい加減さがないと解決出来ない“苦しみ”がある」ということを思い知らされてしまった。

宗教でも何でもいいんだけど、何かにすがらざるを得ない人間というのは上記のようなことを予め知っていて、苦しみを分散する術を持っているということなのかもしれないなぁ(良し悪しはともかくとして)


自分の生きる理由、行動理由、もしくは夢でもいい。そういったものを持っていれば、すがる必要もない、強く生きることも可能なのでしょう。それらを全く持っていなかった主人公・プンプンという存在がほんと不憫でならない。

すがるべき“神様”(チンクルホイ)というものを持ってはいたけれど、それが単に自己意識でしかないと気付いてしまってからは、どんどん堕ちていくしかなかったわけで……。

奇しくも、そんなプンプンをすがるべき対象にしてしまった愛子ちゃん。この2人は、出会ってしまったこと自体が間違いだったのかもと思えてならない。本音では「2人は最強のカップルだ!」と思いたい、でもやっぱりダメなんだ、考えれば考えるほど苦しみや悲しみしか出て来ないものだわ。


やっぱりプンプンは南条さんに飼い殺しにされているのが一番だったんだよ、それが最良だった。全ての不安や葛藤から、とりわけ人間関係という呪縛から解放されたいと考えるなんて、おこがましいとしか言いようがないプンプン

あれだけプンプンの周りには良い人ばかりが揃っていて、なんやかんやで人を惹きつける魅力があったわけだから、そこを甘受して大人しく生きていくべきだったんだ(それでは物語にはならないけれど)


それにしても、ハスミンの人殺しエンドになるのかと思いきやハッピーエンドですか、これはこれで悪くないのかも。










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