★2012年3月18日の記事を再掲

先日たまたまレコーダーの番組表を見ていて、王様のブランチのところに「太田光、小説」というワードを発見。これはちょっと気になると思い録画して観てみることに。

番組冒頭に短い時間ながらインタビューという形で、爆笑問題・太田光の作家デビュー2作目『文明の子』の紹介がされていました。ちょっと興味深い話もあったので適当に引用してみたいと思う。

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文明の子
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太田 光
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★なぜ小説を書くのか?

僕らはね、デビューはコントなんですよ、漫才じゃなくてね。コントとお芝居で、医者と患者とかね。
で、そういうのはストーリーを作ってちゃんと僕が書いてやってたんだけど、ネタが尽きて漫才に変えたんです。漫才の方が楽なのね。漫才ってほら、自分の素でしゃべるから。
で、なおかつ話題は毎日新聞を見れば何かしら新たに事件が起こるから、こっちが別に発想する必要なくて「野田さんバカだね」とかって始まれば良いだけの話でさ。
で、楽してるっていう意識がちょっとどこかにあったんだけど。表現するんだったら、もうちょっとこう1回ストレートじゃなくて、物語に変換してなんかやりたいなって気持ちはあった。


あの社会風刺ネタって、彼からしたら楽しているという感じだったんだね。これは結構意外だった。



★太田さんにとって「想像力」とは?

俺はこの『文明の子』の中では、ワタルとマナブっていう少年2人が想像をしようと言って、その想像を上手く現実と繋がった時にクジラが動き出すんだっていう設定に、要するに単なる空想ではなくて空想にリアリティを持たせた「想像」にしていこうっていう、なんかそういうことを書きたくて、うん。そうすると進めるじゃんっていう。
子供の頃っていうのはクラスの好きな女の子とかさ、中学生くらいですよ。普段は話しかけることもできないんだけど、想像するわけですよ。たまたま俺がなんか忘れ物して教室に帰ったら、その子が部活終わりでいて、なんか偶然ちょっとそこでいつもは話さないのに「あ~」なんて言って話して、という、そこからもう考え出すわけ。
そこにリアリティを持たせないと、要するに現実と繋げたいわけ。どうやってここにリアリティを持たせるかっていうのが「想像力」だと思うのね。


「空想+リアリティ=想像」ということなのか、なるほど。空想と想像ってあんまり分けて考えたこと無かったなぁ。



★『文明の子』の中でお気に入りのフレーズ

みつばちマーヤの冒険 (小学館児童出版文化賞受賞作家シリーズ)未来はいつも面白い」っていう言葉をその中(『文明の子』)で書いたんだけど、あれは元々『みつばちマーヤの冒険』の中で出てくる言葉で、みつばちマーヤがアゲハチョウに会うんですよ。アゲハチョウがハイテンションで、「なんでそんなに楽しそうにしてるの?」ってマーヤが聞くと、「だってさあ、ついこの前まで俺イモムシだったんだよ」って言うわけ。「それがさ今はこんなんなってんだよ」(太田さんが手を羽ばたかせる)って、空飛んでこんな楽しいことはないと。「未来はとても面白い」んだって。
俺はそのセリフが気に入って、ある学校の卒業式で頼まれて、(贈る言葉として)それを書いて送ったの。そしたら、「爆笑のあの言葉最高だったよね」って、その女子高生かなんかが卒業の感想で書いてあった。「未来はいつも面白い」って最高だよねって。
俺が書いたのは「未来はとても面白い」なのね、変わったの。それで、「未来」と「いつも」と言うと、ちょっとさあ時系列がちょっと変じゃん。だけど、なんかその言葉にはこっちの「いつも」の方が似合ってるなって思って、そこから「いつも」に変えることにしたのね、俺は。


そんな短いフレーズにもこんなエピードがあったりするとは、なかなか面白い。でも、著者の気持ちも知らずに読者は簡単に読み飛ばしちゃうもんなんだよね、こういうのって…。


それにしても、なんで1月に刊行された作品を今頃紹介したんだろうか? もしかして、売上が芳しくなくテコ入れのために宣伝を再度行ったみたいな感じなのかな。そのあたりが多少気になる。








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