★2009年3月2日の記事を再掲

先月12日に放送されてたんだけど、録画したものを今頃見ました。手塚治虫にそれほど思い入れはないんだけど、題材が「火の鳥」でゲストが野田秀樹ということもあり興味を持ったということで。

野田さんは「鳳凰編」が好きで舞台化したかったとおっしゃっていた。僕も何年か前に「火の鳥」を全巻読んだけど、やっぱり「鳳凰編」が一番好きだなぁ。我王と茜丸の、悪と善の立ち位置が変わるというのがなんともいえなかった。対称的な生き方を見事に描いていたように思う。

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悠久と刹那の時間観”がこの作品にはあるとも野田さんは言及する。悠久というのは火の鳥及び宇宙のことで、刹那というのはそこでまさに今生きている人々のことを言っているんだろうなぁと思われる。時間という概念は、まさにこの作品のテーマだよね。

それから猿田彦、猿田博士、我王などが輪廻して作品をまたがって登場している部分など、“見ているもの(作品)の外を教えてくれる”ともおっしゃっていた。深いなぁ~。世界観というものが出来上がった作品であることをそれによって教えてもらうことができる、ということかな?


最後に、“子供達にこれ(火の鳥)を面白く読めというんじゃなく、面白く読めるような価値観、この世の姿を見せておかないといけない(そういう世界にしないといけない)”という風なこともおっしゃっていた。うん、すごく難しい問題だ。この“生と死、輪廻、不老不死”というものが、すんなり頭に入ってくるような世界ってどんなだろうか。

死が身近ではない平和な日本において、そういった価値観を浸透させるのってすごく難しいことなんだろうな、と改めて考えさせられるね。あ、でも今ならアカデミー賞を受賞した「おくりびと」を子供に見せるというのも一つの手かもしれない。それによって何かしらの根っこのようなものができたらしめたものだろうね。


この番組ではアニメの「火の鳥」も放映されたんだけど、なんかもはや手塚絵の面影なんて一切無いような感じになっちゃってるね…。


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