冷たい密室と博士たち 森博嗣
最近、久々に1作目を再読したのに続いて2作目も読んでみた。

なんというか、本作はS&Mシリーズの中でも割と地味なイメージをこれまで持っていたんだけど、改めて読んでみたらなかなか面白かったように思う。1作目の「F」よりもリアリティを感じられるし、それなりに読み応えがあるものだ。

突飛な感じはそこまでなく、それなりに練られた物語に見受けられるし、見るからに不可能犯罪という印象を受けることだし、今回の解決編はなかなか小気味よかった。

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人間関係が複雑に絡み合っている
終盤の犀川先生と犯人が対峙するシーンなんかも、結構緊迫感があって悪くない。個人的には、まさかと思える犯人だったので、動機の部分にもちょっと驚かされてしまったかも。

正直、ここまで人間関係が複雑に絡み合っていたとは思いも寄らなかったなぁ。

一応、登場人物の人となりやバックボーン的なものの説明が書かれた部分があったけれど、そこから犯人と被害者を結びつけるのは相当な想像力が必要なんじゃなかろうか。

あらかじめ“推理してやろう”という思いで本書を読み始めた人なら辿り着けるかもしれないものの、そうじゃない人だと説明臭い部分はさらっと読み飛ばしちゃいそうだしね。


タイトルから犯人の絞込みは可能
でもまあ、後から真相を知って翻弄されるのもミステリの醍醐味だと思うので、「こんなの分るかよ!」的な物語展開であっても、個人的にはダメだとは思わないけれど。

とはいえ、本書においては、熟読すれば辿り着ける程度の真相だったようには思います。タイトルから鑑みても、ある程度犯人の絞込みは出来ると思うし。


萌絵がオシャレに感じない
それにしても、萌絵って劇中では結構美人でオシャレな人物のように描かれているけど、あんまり着ている服というか組み合わせがオシャレに感じないのは僕だけだろうか? ハデであるのは分るんだけど、著者の森さんのファッション描写ではオシャレに感じないんだよな……。

でも、もしかしたら90年代で考えたらオシャレなファッションに見えるのかもしれない。なんだかんだで、この辺も時代とともに見え方が変わってきているのかも。




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