封印再度 (講談社文庫)引き続き再読しています、S&Mシリーズ。

今回は事件よりも、犀川先生と萌絵の仲が少し進展した部分が気になる作品だったように思う。劇中の季節的に冬のイベントなどがあったりするから、あえてそういう展開にさせたのだろうね。

いつも煮え切らない犀川先生にモヤモヤしていた読者なんかは、彼の純粋さというか単純さというか、ほんとに恋愛経験の無さというものを本書で確認出来たんじゃなかろうか。

【スポンサードリンク】


★天才が導き出したプロポーズ?
失いかけてようやく、自分の中での彼女の存在の大きさを知ったのだろうけど、いきなり婚姻届とか持って行ってしまう思考回路が凄かったとしか言いようがない。

当然ながら、彼の頭の中で色んな選択肢が駆け巡ったことでしょう。その中で一番ベストな答えがそれだったというのが、天才の成せる業ということなのでしょう。

普通の人なら、様々な過程を踏んでからそこに行き着くんだけど、彼の場合は一気に解答を導き出してしまったというわけか


まあ、状況的に時間がない、一秒たりとも無駄には出来ないという感じではあったのだろうけど、もうちょっと相手との対話が必要だよなと思えてなりません。

キスなんかもあまりに唐突だったので、正直ポカーンとしてしまったし、あれは犀川先生にとってのファーストキスだったのだろうか? その辺も気になってしまう。


★3人の男性を手玉に取る萌絵
しかし今回の萌絵は、先生を含めて3人の男性を手玉に取ったような状態だったので、多少なりとも小悪魔的な片鱗を感じさせられたものだ。

残りの2人というのは、大学の先輩である浜中と愛知県警の鵜飼。

彼らが自分に好意があると知っておきながら、それを上手いこと利用して色々と情報を引き出したりしてたもんなぁ。したたかというか何というか、最早世間知らずのお嬢様では無くなってきていて少し感慨深いです。

まあ、これまでに色々と危険な目にあっているわけだし、そりゃあ強くもなるわけだ。


「夜もふけてきたし、真面目な話をしましょう」と言って、クリスマス・イヴに事件は他殺か自殺かで討論をふっかけてくる西之園萌絵。素晴らしいとしか言いようがない。








Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

« »

Post Navigation