13巻あたりから、「王政打倒」であるとかクーデターの話に転換していたわけだけど、まさかこうもあっさりと成功してしまうとは驚いてしまった。もうちょっと時間が掛かると思っていたのになぁ。
中央憲兵の対人制圧部隊なんかも登場してくるなど、調査兵団がかなりの劣勢に追い込まれていたというのに、一気に逆転してしまったものだよね、ビックリです。
まあ最後には、憲兵団の人間であるとか、新聞社、そして民衆が一気にまとまってクーデターを成功させたわけだけど、こうもあっさりひっくり返ってしまうと、どうにもご都合的に思えてならない。
この漫画作品の中でも、相当重要な場面というか、話の流れ自体が変わっていく部分だと思うので、もうちょっとじっくり描いても良かったような気がするものだ。
しかし、あんまり「王政打倒」の話を引っ張っても読者がついてこないかもしれないし、いつまでたっても巨人の謎などを放置することになってしまうので、このくらいの長さで良かったのかもしれない、たぶん。
無責任すぎるエルヴィン隊長
それにしても、エルヴィン隊長が「クーデターが成功しても民衆がまとまらないから、人類の半数を見殺しにする王政に変わらず統治してもらった方が良かったかも」的な発言をしていて驚愕してしまった。そりゃあ曲がりなりにも王族には求心力があって、一応民衆もまとまっていたのだろうけど、自分がそれにすぐさま取って代われないからといって、こんな投げやりな発言をしちゃうとか無責任過ぎるにもほどがあでしょう、ほんとに。
なんだか一気に幻滅しちゃったなぁ。自分の無力さというものを感じているのだろうけど、まとめる側の人間がそんな発言をしていたら、下の人間がついてくるはずもないんじゃなかろうか。
別に1人で背負い込む必要だってないわけだし、民衆からの信頼はこれから築いていけば良いだけの話だろうに。なんだか思った以上に神経質な人間なのだろうね、エルヴィン隊長って。
衝撃のラスト10ページ
ま、そんなこんなで、王都での混乱も一区切りして、ようやく巨人の謎、エレンの謎が語られようとしているみたいです。一体、エレンの父親の罪とはなんなのか? 非常に気になってしまう。レイス家から何かしら巨人の情報を盗み出したのかな。
進撃の巨人(15) (週刊少年マガジンコミックス)
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▼憲兵団に“対人制圧部隊”があったことに驚いた「進撃の巨人 14巻」(諫山創)