夢・出逢い・魔性
引き続き再読しています、Vシリーズ。

今回の舞台は、まさかの東京のテレビ局。そしてお馴染みのメンバー達が、やはりそこで殺人現場に居合わせてしまうという、なんとも不運?な状況になっております。

しかし、Vシリーズは結構短期間のうちに何度も事件に巻き込まれているように見えるものだ。S&Mだと1つの季節に1回あるかないかだったと思うので、Vは割と頻度が高い気がしてしまう。

なんと濃厚な人生体験を送っているのだろう、あの4人は

【スポンサードリンク】


そんな中で、今回練無(ねりな)が事件関係者とがっつり絡んだりするなどして、それこそ相当な人生経験を積んだわけだけど、もうちょっと後先考えて行動すべきでは? と、思わずにはいられなかったなぁ。

相手はもしかしたら容疑者という可能性が多少なりともあったわけだし、そうなったら練無自身も捕まるなんてことも有り得たわけだしねぇ。

でも結局は、ちょっとカフェでパフェを食べながら警察に事情聴取を受けただけで済んでしまうとか、かなり拍子抜けしてしまった……。


“性別”というものがキーになっていた?
それにしても、今回の犯人はまったく分らなかったなぁ。再読ではあるものの全然覚えていなかった。「え、そこに結びつくの!?」と、正直おどろきを隠せない。

本書は、割と“性別”というものがキーになっていたように感じる。名前だけ見ても男か女か分らない、そういった登場人物が複数いたので、その点においても翻弄されてしまったものだ。

あらかじめ犯人は女性だということは分ってはいたものの、「あの人物って女性だったの?」と思わずにはいられない。稲沢という探偵さんについても、なかなかの衝撃でした。


犯人における人生の変遷
それにしても、犯人は“他人の人生をコピー&トレース”して、悲劇のヒロインになりきっていたわけだけど、なぜそんな風になってしまっていたのやら気になってしょうがない。

狂気の沙汰であるとかサイコパスであるとか、そんな風に言ってしまえば済んでしまうのだろうものの、普通の人間が何を切っ掛けにそうなってしまうのか、人生の変遷のようなものを知りたくなってしまう。

この手の犯罪って小説などではいくつか読んだことはあるんだけど、現実では全く聞いたことがないだけに、もしかしたら報道されていないだけでリアルでも起こり得ることなのかなぁ? と少し考えちゃうんだよね。非常に気掛かりです。




夢・出逢い・魔性 (講談社文庫)
森 博嗣
講談社
売り上げランキング: 49,497







コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

Post Navigation