久々に「シドニアの騎士」を読むので内容をちょっと忘れていたんだけど、そっかー、融合個体二号が制御不能になったところまで進んでいたんだった。
「いつも言っていたはずだぞ小林」と、艦長を名指しするなどしているところから、これはもしや落合か? と思ったらやっぱりその通りだったようで、“かなた”の人格を乗っ取ってしまった模様。
以前は、岐神(くなと)らを乗っ取ったりしていたわけだし、いずれは“かなた”をと考えて行動していたのかもしれない。
5巻にて、「人間は生物としての在り方を変えなければいけない」だとか「星よりも強い不滅の肉体をもった完全な生命が一つあればいい」などと落合は言っていたと思うので、結局は艦長らをそそのかして融合個体を作らせていたのは今回のためだったということなのでしょう。
自らが完全な生命になるために、あらゆる手を使い動いていたわけか。なんとも怖ろしいものだ。
クライマックス感が出て来た
この“落合=かなた”という存在が、本作におけるラスボス的な立ち位置になったということなのかな? なんだか一気にクライマックス感が出てまいりました。この後、大シュガフ船へ出撃していくことにもなるし、物語を畳に掛かっているのは間違いなそうな気がする(でも、アニメ化とかしているので引き伸ばしちゃうかもなぁ……)
落合から解放された岐神(くなと)も操縦士に早くも復帰し、谷風に対して「シドニアは俺に任せろ」と言い放つなど、以前あった軋轢のようなものも解消されたようで、人間関係に関しても収まるところに収まりつつあるみたいです。
小林艦長と谷風の関係に変化?
そんな中で、小林艦長と谷風の関係の変化というものが、ちょっと気になる感じかもしれない。2人の間で交わされた意味深な目配せも気掛かりですな。あの雨の中で何かあったということなのかなぁ? ついセクシャル(光合成的)なものを想像してしまうところなんだけど、“つむぎ”という存在がいるのにそんな関係になるとは思えないんだよね。
でも、艦長は谷風のクローン元である斉藤に憧れていたという話だし、無きにしも非ずかも。
関係ないけど、艦長好きとしては今回かなり出番が多くて良かった良かった。
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