七瀬ふたたび (新潮文庫)本書は何度も映像化されている作品ということもあって、かなり有名なのだろうけど、個人的には今回初めて読みました(映像作品も一切観たいことがない)

どれだけ良い作品なんだ? と思ったものだけど、そっかー、前作「家族八景」よりもかなりエンタメ色が強いということで、映像化しやすかったということなのだろうね。

今回は“超能力者のバーゲンセール”という感じで、七瀬以外に4人もの能力者が登場。20歳前後の女性、4歳少年、黒人青年などという何とも目立つ組み合わせ。非常にエンタメしております。

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前作はシンプルに“心理描写メイン”という感じで面白かったのに、本書はかなり大味に感じてしまう

こういった作品って、発表された当時に読んだ人は驚きと感動を覚えただろうけど、今の時代だと異能の力を持った人物が出てくる作品って溢れ返っていることもあり、正直そこまでの感動がないんだよね、残念ながら……。

子供の頃に読んだらもっと楽しめただろうなと、思わずにはいられない。


★一気に物語の様相が変わってしまった
しかしながら、終盤になって「超能力者抹殺集団」の登場には驚かされたものだ。ほんと急展開という感じだったように思う。

いきなり殺し合いという流れになっていってしまったし、ネタバレになるけど主人公・七瀬以外の仲間が皆殺しの憂き目にあってしまうとか、衝撃以外の何者でもないんじゃなかろうかと。

なんだか一気に物語の様相が変わっていってしまったものだよね。出来るだけ目立たず世間との軋轢と折り合いを付けつつ静かに生きていくことを選択していたはずなのに、周りがそれを許さなかったというわけか……。


★尻切れトンボで終了
そして、七瀬の生死すらよく分からないところで終了するという、尻切れトンボな具合が解せないものだ。まあ、3部作の2作品目ということで続きがあることは承知しているので、彼女は生きているということなのでしょう、たぶん。

当時、雑誌連載で読んでいた人なんかは、「ここで終わりかよ!」てな感じでモヤモヤを募らせていたに違いない。


それにしても、“超能力者の役割と使命”、何のためにこの世に生を受けたか、という点も重要なテーマになっているっぽいので、非常に続きが気になってしまう。








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