へうげもの 3
3、4巻は、「本能寺の変」後から秀吉が天下人となったあたりまで描かれていた。

山崎の戦いにおいては、あの弥助(黒人家臣)が左介の前に現れ、信長暗殺の真犯人(秀吉)を伝えてくるとは予想外の展開だったように思う。こういった真実を知ってしまったとしても、左介のような下っ端に何が出来るんだ? と思うほかなかったわけで。

もし、この事を家康あたりに打ち明けたとしても、家康ですら動けなかっただろうなぁ。光秀を討つために、どんどん全国の諸将が秀吉側についていたような情勢。あっと言う間に真実なんて闇の中。


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その後、秀吉が左介に対し「知ってのとおり、上様を殺ったのはこの俺よ!」と、まさかのカミングアウト。このシーンもなかなか驚かされたものです。

この噂が広まれば即座に斬り捨てると脅迫してくるものの、それだけ秀吉は左介のことを腹を割って話せる相手であると認めたのだと、そういう風に左介自身は解釈したらしく、その辺のことも更に驚かされてしまったものだ。

すんごいポジティブシンキングなんだなぁ、左介。確かにとんでもないカミングアウトではあったけれど、これもある種の牽制であって、誰一人信用していないんじゃないか? とも思えるんだよね。天下人とは孤独な人種だというのは、ほんとその通りなのだと思う。


今の左介は中二病みたいなもの?
それから、文化面・芸術面に関しては、信長の世が終わってからというもの、数寄よりも“わび”の思想のようなものが街の商人たちの間でも広がりつつあるらしい。

主人公・左介も利休の影響からか、“渋い”ものの良さが分かってきたようで、段々と派手な物を恥ずかしく感じるようにもなってきている模様。

すんごい中二病だった過去の自分を恥ずかしく思う、そんなイメージなのかな。いや、中二病って“背伸び”するような側面が多分にあるので、今の左介こそが中二病みたいなものなんだろうか? ちょっとそんな風に思えてしまった。


政治の裏側で暗躍する利休
しかし、そんな“わび”を提唱している利休なんだけど、今度は帝を殺せと秀吉を焚きつけてくるとは結構な衝撃。信長の時もそうなんだけど、ものすごく政治の裏側で暗躍している感じなんだなぁ。

史実ではどうだったのやら僕は知らないんだけど、立場的に大きくなり過ぎるとどうしたって煙たい存在に思われるのも必然なのでしょう。ましてや、派手好みの秀吉と相性がいいわけがなく、経済面の結びつき薄くなってくると、後は用なしといったところか。

なにやら、秀吉のセリフからも利休死亡フラグが立ってしまったようで、この漫画ではその辺がどのように描かれていくのか気になるものです。


関係ないけど、なぜ加藤清正が具志堅さんをモデルにされているのやら。




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“中国大返し”なんてなかった「へうげもの 1、2巻」(山田芳裕)







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