へうげもの 13
13・14巻は「関ヶ原の合戦」前夜という感じで、家康と三成の対立軸が浮き彫りになっていくところが読みどころという感じだろうか。

東西どちらに組するかという、諸将の腹の探り合い、そして駆け引き。なかなかの緊張感で、もしかして合戦本番よりも面白いんじゃないか? と本気で思ってしまう。

東西分かれた後でも、まだ優柔不断な面持ちの将もいたりするなど、とにかく泥臭く人間臭い(加えて情にも弱い) こういった部分も非常に日本人的な気もするし、感慨深く思わなくもないですな。

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今回、あの有名な大谷吉継の茶会エピソードも描かれていた。詳しくはググってもらえばいいんだけど、ここでまさか利家さんが例のお茶を飲んでしまうとは思わなかったなぁ。

まったくの予想外であった三成は、全裸でお茶をかぶるという暴挙(?)に出ることに! これには思わず笑ってしまったものだ。これまであれだけ堅物な感じに描かれてきた三成がなんことをするだなんて、そのギャップが素晴らしく面白い。

この「へうげもの」の著者はストーリーを史実通りに描いていると思わせておいて、ここぞというところでオリジナルなものを挿入してくることがちょくちょくあるよね。それがまた「乙」であり、「楽」を思わせるものなので、良い効果を生み出しているとは思います。


古織 meets シタール
あと、主人公の古織が佐竹義宣を家康派に懐柔するために駆り出されたわけだけど、その時に楽器のシタールを弾くなどしていたのが非常に印象的だったように思う。

これはさすがに創作なんだよねぇ? まさか過ぎる展開に翻弄されたものの、実際あの音色を初めて聴いたとしたら感動する人も少なくないのかもしれないなぁ。ましてや戦国時代の人間だもの、天上の音楽などと思ったかもしれない。

そして、それを弾きこなしている古織にも驚かざるを得ない。有楽斎から借りたとしても、そんなに時間があったとは思えないわけで。まあ、その辺は漫画だと割りきりしかないですな。


それにしても、禁欲中の家康にも笑わせてもらいました。こういう描かれ方をする家康というのも珍しいんじゃなかろうか、なんとなく。でも、もともと子沢山な方なので、史実通りなのかもしれないけれど。




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