貴志祐介による“小説指南書”的な書籍が発売されていることを今更知りました。

しかし、なんて地味な装丁なんだろう。あまりに目立たなさ過ぎて売れてなさそうな予感。小説家を目指す人なんかは貴志さんから学ぶべき事が非常に多いと思うんだけど、この装丁だとなかなか手に取ってもらいにくいんじゃなかろうか?

ま、そんな貴志さんがなぜ小説指南書を書くに至ったかは以下の通りらしい。

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『エンタテインメントの作り方』 貴志祐介さん

ここまで「手の内」をさらす背景には、現状への危機感があるという。出版不況の中、閉店に追い込まれる大規模書店もある。「一昔前なら、才能ある若手にデビューされたら自分のパイが減るという気持ちもあった。今は違う。若手が出てこなければ、船が沈んでしまう」。又吉直樹『火花』が200万部超と聞いても、「嫉妬する余裕が以前ならあったが、今は書店が助かったとホッとしている」


本が売れなくて書店が閉店に追い込まれる、船が沈んでしまうことを危惧して、とにかく書き手を増やしたいがために「手の内」をさらすことを考えたわけか、なるほど。

でも、昔に比べて文学賞とかかなり増えていると思うので(ラノベの賞なども含め)、書き手自体は多いんじゃないのかなぁ? と思っちゃうんですが。

正直、書き手ではなく“読む人自体が減っている”と思うので、そちらをどうにかすべきなのだと思えてならない。しかしながら、こればっかりはどうしようもないことだよね、巷には娯楽がごまんと溢れている時代なわけだし、物理的に時間が掛かってしまう読書から離れてしまう人が多いのも否めないことでしょう。


あと、リアル書店さんに関しては、ただただ利用者さんが来てくれるのを待ち構えているだけじゃなく、ネット書店に対抗できるような新たなサービスを打ち出していかない限り客足は戻ってこないと思うんですが。

それは何かと僕も考えてみるんだけど、まったく思いつかないものだ……。ネットの便利さに勝てるサービス、何か画期的なものってあるのかなぁ。

現状、ネットの後追いでもいいから似たようなサービスを導入しない限り、同じ土俵にも立てない現実があるのだと思う。そこから独自性を出さなきゃいけないという、この上ない厳しさ。

「あの書店に行こう!」ではなく、何かのついでに「書店に寄っとくか」という客狙いばかりでは、ジリ貧になっていくしか未来がないのが悲しいところ。。


貴志さんのようにリアル書店を憂えている作家さんてどのくらいいるだろう? みんなの英知を絞って真剣に考えていくべきことのなのでしょう。作家さんの中には“知の巨人”なんて沢山いると思うし、彼らがちょっとディスカッションしたら色々とアイディアが出てきそうなものなんですが。

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