逆説の日本史〈10〉戦国覇王編 (小学館文庫)本書は全編にわたって織田信長について語られている。“変革への強い意志”、そのあたりが彼の生き様と呼べるのかもしれない。

その変革には強いリーダーシップが必要。今の時代、そういうものを見せると途端に「独裁だ! ファシズムだ! ヒトラーだ!」みたいな感じで、馬鹿の一つ覚えのように声高に叫ぶ人がいるけれど、彼らにとっては信長もそんな風に映るのだろうね。

日本人の特性と言ってしまえばそれまでなのでしょう。輪から外れたものを批判したがる、皆が同じじゃなきゃいけない。まあ、凡人は大局が見えていないから仕方がない(僕も凡人です)

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信長は凡人ではなく、間違いなく天才。それこそ日本史上、幾人いるうちの1人だったのでしょう。その後に続き天下を統一した秀吉や家康などは、かなり彼から影響を受けていたようで。


★現代の倫理観で戦国時代の人間を批判してどうする?
そんな信長の言動などを「残虐だ!」という論調で批判する人達もナンセンス。現代の倫理観で戦国時代の人間を批判してどうする? と思えてならない。

よく言われる“宗教弾圧”にしたって、相手の方からケンカというか戦争を仕掛けられているという経緯があって初めて武力が行使されたわけだから、一方的に信長批判になっているところが理解に苦しみます。


昔の宗教勢力の恐ろしさ。普通に軍隊を持っているようなものだし、兵農分離が完全になされた時代ではないので、それこそゲリラ兵といったような集団。見た目は民衆や一般信者という感じだっただろうから、信長側の兵士にしたって相当やりにくかったことでしょう。

でも、宗教勢力側からしたら、時の将軍様のためという一応の大儀が有ったりもするので、どちらにも正義と呼べるものがあるから難しいところですな。

それにしても、現在の浄土真宗関係者の方達って、顕如についてどういう評価をしているのだろう? その辺が気になってしまうものだ。


★残虐性は“義弟の裏切り”が切っ掛け!?
しかし、今の人が信長を「残虐だ!」と呼ぶような行動をし始めたのが、浅井長政の裏切りの頃からだったというのが非常に興味深い。

その当時、それが残虐だと評価されているわけではないのだけど、それでも信長自身の心情の変化というものが、義弟の裏切りが切っ掛けであった可能性があるというのはスゴイ話だ。

家臣であった松永久秀には2、3回裏切られて全て許しているというのに、長政の裏切りは許さなかったという経緯もあるし、やっぱり身内に裏切られるというのは相当なショックだったと言えるのかもしれないね、なんとなく。


とはいえ、ここまで色々書いてきたけれど、歴史ファンではなく一般人の信長のイメージというのは、たぶん傾奇(かぶき)者や数寄者という感じだと思うので、普通に好感を持って受け止めている人も多いのだろうなと想像に難くないです。

現に「好きな戦国武将ランキング」みたいなものが実施されると、かならず上位に食い込んでいるもんなぁ。まあ、それだけ知名度だけはものすごく高いから「なんとなく好き」という人も少なくなさそう。








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