逆説の日本史(11)戦国乱世編 朝鮮出兵と秀吉の謎 (小学館文庫)今回は、全編に渡って豊臣秀吉の生き様が描かれている。彼の場合、織田信長のような先駆者という感じでもなく、信長が夢見ていたことを追随していった良き後継者というポジションで間違いないのでしょう。

秀吉が行ったことで有名なものとして「刀狩」やら「唐入り(朝鮮出兵)」などがあるけれど、そういったものまで信長の影響を色濃く受けていたらしい。

まあ、目の前に天才がいて、天下を取るための設計図のようなものを見せられていたら、後はその通りやっていく方が間違いないと思うのが普通だもんね。

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しかし、その天下取りにしても、身分の低かった秀吉からしたら、“権力の正当性”というものを世に示すこと自体がなかなか大変だった模様。各地を武力で制圧しただけでは、それは単なる略奪者にしかなり得ないわけだし、朝廷からのお墨付きというものも重要となってくる。

それこそ信長がやったように、将軍を傀儡にして天皇をも上手く利用するといったこと以上に、秀吉自身は公家の猶子になることで身分の低さを乗り越える必要もあったわけだ。


★天下統一までの困難な道のり
なおかつ、秀吉の場合、織田家&家臣団(柴田勝家などなど)との対決も待っているという、なかなかの大変さ。

よく巷では、「天下統一間近の信長の後をついだ秀吉だから、統一までは簡単にいった」みたいなことを言う人がいるけれど、秀吉の場合は主家を乗っ取るという作業までしなくちゃいけないので、まあ信長の時よりも大変だったみたいですよ?

賤ヶ岳、小牧長久手の戦い、織田家臣団の人心掌握、そして地方(東北、関東、四国、九州)平定などなど、思った以上に困難な道のり。学校の教科書とかでは、本能寺の変のあと簡単に「秀吉が天下統一」くらいしか書かれていないんじゃないかなぁ(山崎の戦いくらいは書かれているか)


そういった秀吉と対比する形で、信長の次男である織田信雄のことが書かれていたけれど、個人的には小牧長久手での印象しかなかったので良く知らなかったんだけど、割と“バカ殿”認定されていて驚いてしまった。

秀吉に比べて信長は世継ぎには恵まれていたようだけど、良い人材は残らなかったのが不運としか言いようがない。せめて信忠さえ生きていればなぁと思ってしまう(これも有楽斎の責任か?)


★言葉狩りの日本史
あと、本書では「朝鮮出兵」関連して韓国側の歴史認識などにも触れられているんだけど、なかなか興味深い内容でありました。それにともない日本人の自虐史観であるとか、なぜそういった思考に陥ってしまうのかも語られている。

この辺は左翼の方々が発狂しそうな内容ですな。でも、多くの人が読むべき内容なんじゃなかろうか、歴史を客観的に捉える訓練にもなると思うしね。

普通に考えて、他民族の思想を平気で侮辱する国はおかしいと思うでしょ? そういう当たり前のことが色々と書かれているので、興味がある方は一読することをオススメします。

↑ でも、こういう当たり前のことが我が国日本のメディアにおいて、お隣の国に配慮し自主規制しちゃうんだよね。「言葉狩りの日本史」とはよく言ったものです。








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