スカイ・クロラ (中公文庫)引き続き、久々に本シリーズを再読していきます。

第1作目にして、時系列的には最終巻となる本作。他の4作に出てくる登場人物が本作にも当然登場してくるんだけど、ずいぶんと趣が違って見えるから不思議なものだ。

え、こんな性格でしたっけ? と思うこともしばしば。軽いというか何というか、全てがサブキャラのように思えて仕方がない。

まあ、著者からすると、「スカイ・クロラ」で初めて人物造詣を考えたのだろうから、時系列的に最後とはいえ、まだまだキャラクターを活かしきれていなかったということなのかもしれないね。

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そして、「クレィドゥ・ザ・スカイ」を読んで行き着いた、“カンナミ=元クサナギ、司令官クサナギ=会社が用意した別人”という体で本書を読み進めたわけだけど、いまいちしっくり来なかったのが残念でありました。


★前作(クレィドゥ)から、さらなる記憶の改竄が行われた?
なぜ、カンナミとフーコは初対面ということになっているのかなぁ? 「クレィドゥ」では病院を抜け出して彼女に電話をしたくらいだったのに、この辺がよく分からない。

前作の後、会社に復帰してからさらなる記憶の改竄が行われたということなのだろうか?? そういう風に考えないことには辻褄が合わなくなってくるものだ。なおかつ、フーコがカンナミの顔を見ても初対面だと認識するくらいなんだから、やはり整形手術も施されたと考えるのが妥当なのかも。

クサナギからカンナミに至るまでにも、上記と同じようなことが行われたと思って間違いないだろうし、身体的に無茶苦茶やられてるんだなぁと何とも言えない気分にさせられてしまう。


そんな中、このカンナミは別人だったりする可能性もあるのかな? と、一瞬思ったりもしたけれど、プロローグで「クレィドゥ」のクライマックスが描かれていたり、ドライブインのミートパイを食べた記憶があったりするなど、やはり本人以外には考えられないわけで。

司令官クサナギの短いスカートを見て、「懐かしい眺めだな、と何故か思う」という記述もあったりするし、カンナミ本人がクサナギであった時の記憶がチラついたのかもと思わずにはいられない。

部分部分で、やはりカンナミはあのカンナミかと思うところもあれば、「あれ、もしかして違う?」と思うところも少なくないし、ほんとモヤモヤさせられる作品だね、これ。


★司令官クサナギ、カンナミの義理の母親説
そして、本書に登場するクサナギ・ミズキ。周りから司令官クサナギの娘だと思われているわけだけど、もしこれが本当ならば、この会社が用意した別人である司令官クサナギは、本物のクサナギ(カンナミ)の義理の母親ということになるのだろうか?

要するに、クサナギの父親の後妻

「フラッタ」で登場したクサナギ・ミズキが、クサナギとは母親が違うと言及していたわけだし、その母親が本当に司令官クサナギだとすれば、カンナミの義理の母親ということにもなってしまうわけで。非常にややこしい間柄に思えてくるなぁ。

そうなってくると、クサナギ(カンナミ)の父親はキルドレと結婚したのか? というさらなる疑問が沸き起こってくる。それがこの世界で可能なのかが大きな問題だ。


それにしても、クライマックスのミツヤさん。司令官クサナギの中に自分の未来を見てしまってヒステリィを起こしてしまったのかな? なんとも切ない結末。







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