久々に刊行された本シリーズ、一体どういう話になってたっけ? と思いつつ読み進めたけれど、そっかー、格ゲー3本勝負で日高さんが勝てばハルオと付き合うとかいう話でありました。
でも、大野さんという正ヒロインがいる以上、ここで日高さんが勝つなんて展開になり得るのかなぁ? などと思っていたら、やっぱりハルオが勝っちゃったようで、新たな人間関係の構築なんて起こりようがなかった模様。
予定調和というか、在り来たりというか、著者の方はまったく冒険というものが出来ない方なのだと再認識させられたわけで……。
勝負中に、「ハルオにも根強い本心がある、斬られるわけにはいかない本心が」とかいうナレーションを入れるスト2のガイルさん。明らかに主人公を勝たせたいという気持ちがあったということなのでしょう、著者からすると。
正直、読んでいてどちらが勝つか分からない、ハラハラドキドキ感というものが薄過ぎて、ちょっと茶番のように見えてしまうところが切ないですな。
物語の流れが既定事項のように決まっている
何かトラブル勃発 → 何とかして困難を乗り越える → 大野さんとデート、こういった物語の流れが既定事項のように決まってしまっている感がある。これまでに何回読んだかわらないぞ、この流れは……。こんなことなら、日高さんに勝負を勝たせてドロ沼化させてしまうのも良かったんじゃないの? と、思えてならないんですが。もしくは、大野さんの姉がハルオに興味を持ち始め4角関係に発展してしまうとか……、そういった驚きのようなものが欲しかったです。
いやぁ~、今後一体どうやって物語を膨らませていくのだろう?? こんなぬるま湯のようなストーリーだと、これ以上やりようがないんじゃなかろうか(家庭教師の先生も少し落ち着いてきたしね)
ネタ切れなのか、元々著者にそれほど創作能力がないのか、それとも編集者に無理やり引き伸ばしを要求されているのか……。いずれにしろ、こういう状態が続くのであれば読み続けるのも辛くなりそうな予感しかしない。
ま、「これは日常系漫画なんだ!」みたいに割り切ってしまえば、これはこれで有りなのかもしれないけれど、う~む。
ハイスコアガール(6)
(ビッグガンガンコミックススーパー)
(ビッグガンガンコミックススーパー)
posted with amazlet at 19.04.02
押切 蓮介
スクウェア・エニックス (2016-07-25)
売り上げランキング: 21,673
スクウェア・エニックス (2016-07-25)
売り上げランキング: 21,673
▼大野さん絡みの話が非常に切ない…「ハイスコアガール 5巻」(押切蓮介)