進撃の巨人 28巻 ザックレー総統退場により、兵団の統率はピクシス司令がやっていくことになったわけだけど、彼による「エレンに降参しよう、これはもうワシらの負けじゃ」発言に驚かされてしまった。

マジですか!? まあ、内部で争っている暇なんてこれっぽちもないもんなぁ。世界の軍隊による大攻勢が迫っている中、現状エレンらの「地鳴らし」に頼るしかエルディア国存続の道はないわけだ。

意外にピクシス司令は大局を見ることが出来る人なのね、と少し関心していたのも束の間、そこにはやっぱり真っ黒な「裏」があったらしく、ほんと食わせ者としか言いようがない嫌ぁ~な人物だぜ、まったく。

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しかし、そんな兵団を「一声」で転覆させてしまう工作を、ジークがすでに仕込んでいたことにも驚愕! まさか「ジークの脊髄液入りワイン」を組織の高官らに振舞われていたとはね。

兵団の瓦解&潜在的な戦力の確保を狙ってのことなのかな? なんと抜け目ないことを……。

(てか、正直な話、読者としては「兵団 or エレン・ジーク」どちらサイドを応援すべきなのか、よく分からない状態に陥っております)


ミカサ、お前がずっと嫌いだった
そんな中で、エレンがミカサ・アルミンと対話をし、「アッカーマン一族の力の謎」を明かした部分がなかなか興味深かった。

人の姿のまま、一部巨人の力を引き出せるように設計された一族(始祖の巨人が設計?) そして、ミカサがエレンに執着するのは、アッカーマンの習性によるもの疑惑も浮上するなど、なかなか驚かされる展開。


「要するに本来のミカサ自身は9歳にして、あの山小屋に消えちまったんだよ、アッカーマンの本能に忠実なお前を残してな」
「本来の自分を失い、ただ命令に従うために作られた一族、つまりは奴隷だ」
「オレがこの世で一番嫌いなものがわかるか? 不自由な奴だよ、もしくは家畜だ」
オレは……ガキの頃からずっと、ミカサ、お前がずっと嫌いだった


まさか、こんなシーンを本作で見ることになってしまうとは思いもよらなかったわけで……。非常に切ないけれど、ある種エレンは昔から一貫しているので、意志薄弱な人間をずっと嫌っていても不思議じゃないのかもしれない。

この幼馴染み3人を決別させるのも、これからのストーリー的に意味があることになっていくのでしょう、一体どう転がっていくのやら。


ジークの真の目的
そして、ジークの真の目的というのも今回明らかになった模様。

始祖の巨人の力でユミルの民から子供ができなくする(体の設計図を書き換える)」、それから「世界の人々を巨人の恐怖から解放し、エルディア人を苦しみから解放」することが彼の目的であったらしい。

100年が経つ頃には、この世から確実に巨人が消滅している。まさに、エルディアの安楽死。ジークにとって、エルディア人(同族)殺しは「この残酷な世界からの救い」だったみたいなので、そりゃあ壁内人類と分かり合うのは到底無理だったわけだ……。


エレン自身はこれを良しとしているのかなぁ? その辺がまだ分かっていないので少しモヤモヤ。そもそも、エレン本人はどうしたいのかが、いまいち分からないんだよね。

「自由、自由」とは叫んではいるものの、そこに自分の意志はあるのか? 誰かに植え付けられたものじゃないのか? という疑念が無きにしも非ず。


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